オリンパス最上位機種「EVIS X1」

古畑病院では、オリンパス社製の最上位機種である「EVIS X1」を導入しました。「EVIS X1」には、 NBI(Narrow Band Imaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、RDI(Red Dichromatic Imaging)、EDOF(Extended Depth of Field)など、新時代を切り開く新たなテクノロジーが詰まっています。
検査効率の向上を目指したさまざまな技術を搭載することで、がんなどの消化器疾患を早期発見・早期診断、そして低侵襲に治療することに役立ちます。

検査効率向上を目指した新機能を搭載「EVIS X1」の特長

Red Dichromatic Imaging:RDI

光デジタル技術で深部組織のコントラストを形成する機能です。3色(緑・アンバー・赤)の狭帯域光を照射させてヘモグロビン吸収率や反射率の違いにより従来の内視鏡システムでは難しい深部血管などの視認性が向上しました。また、消化管の出血で視野が妨げられた場合も、迅速な止血処置ができるので安全に効率よく短時間で検査を行うことができます。


Texture and Color Enhancement Imaging:TXI


通常観察では発見することが難しいような色調や構造の変化も強調して映し出すことで、観察性能の向上が可能となりました。TXIは、「明るさ補正」「テクスチャ―(構造)強調」「色調強調」を最適化させて、スクリーニング検査に技術革新をおこすと期待されている機能です。


Narrow Band Imaging:NBI

NBIは、オリンパス社独自の光デジタル法で粘膜表層の毛細血管や微細構造を強調表示することができる機能です。血液中のヘモグロビンに吸収される特定の波長の光を照射して、周辺粘膜や血管のコントラストを強調します。
がんは、血管から栄養補給を必要とするため、病変近くの粘膜は多くの血管が集待っていると考えられています。NBIの機能を用いて粘膜内の血管をより鮮明に映し出すことで、早期のがんも見逃しなく発見が可能となります。

【新世代内視鏡】

【GIF-XZ1200】胃カメラスコープ

主な特長

1.最大125倍の高倍率化と、高感度CMOSイメージセンサー採用による高画質の実現
がんなどの病変は早期に発見された場合、低侵襲治療を行うことができ、患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)の向上に寄与します。早期胃癌は、発見が難しい微細な変化のため、拡大観察が一助となります.GIF-XZ1200は最大拡大倍率125倍の光学ズームを搭載し、対象病変を高倍率で観察することが可能です。これにより、さらに微細な粘膜模様や血管走行の観察のサポートを実現しました。また、高感度CMOSイメージセンサーを採用しているため、ノイズが少なくハイビジョンを上回る高画質(HQ画質)で観察することができ、さらに質の高い拡大診断をサポートします。

2.高速面順次の採用により、色ずれが少なく、よりなめらかな画像取得を実現
本製品の撮像方式は高速面順次を採用しています。毎秒120回の高速点灯により、3色の光が切り替わる際に生じる色ずれ※5を軽減させ、よりなめらかで高品質な画像取得を実現します。
※5 点灯する光の色が切り替わる際に起こる現象で、画像内で色がちらついて見えること。

GIF-1200N】胃カメラスコープ

主な特徴

1. 細いのに高画質(高画質・極細径内視鏡)
近年、内視鏡検査における挿入時の苦痛軽減のため、鼻からの挿入も可能な極細径内視鏡の需要が高まっています。 GIF-1200Nは、次世代内視鏡システム『EVIS-X1』と組み合わせることで、従来の経鼻内視鏡の弱点である低画質が改善され、精彩なハイビジョン画像の取得ができ、診断能も向上しました。

経鼻内視鏡 検査時間 画質 拡大機能 診断能
新型
(GIF-1200N)
10分 ☆☆ × ☆☆
旧型
(GIF-XP290N)
10分 ×

☆:良い、★:悪い、◯:あり、×:なし

2.新開発CMOSイメージセンサーによる,低ノイズハイビジョン画質の実現
GIF-1200Nは、面順次式の新型CMOSイメージセンサーを極細径内視鏡として世界で初めて採用し、ノイズの少ないハイビジョン画質を実現しました。また、新たな照明光学系の採用により、管腔などの奥行きのあるシーンにおいて中遠景の明るさが向上し、視認性が良くなりました。