胃ポリープについて
胃ポリープについて
専門医による診断・適切な経過観察・低侵襲治療
「検診で胃ポリープと指摘された」「放置してがんに進展しないか心配…」といった不安を抱えていらっしゃいませんか?
胃ポリープの多くは良性であり、すぐに治療が必要なわけではありません。しかし、中には将来的にがん(癌)に変化する可能性があるものや、出血の原因となるものも存在します。
当院では、消化器内科専門医が最新の内視鏡(胃カメラ)を用いてポリープの性質を正確に判定。患者さんのピロリ菌感染歴やお薬の服用状況、遺伝的背景に合わせ、最適な治療プランをご提案いたします。
- 専門医
- 胃カメラ
- 経過観察
- 低侵襲治療
🦠 胃ポリープとは?
胃ポリープとは、胃の粘膜が局所的に盛り上がった隆起性病変の総称です。
胃の中にできる「おでき」のようなものですが、背景となる胃粘膜の状態(ピロリ菌感染の有無や薬の影響)によって、大きく3つのタイプに分けられます。
🤒 症状
胃ポリープのほとんどは無症状です。ただし、以下のような症状がある場合は、ポリープが大きくなってトラブルを起こしている可能性があります。
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貧血・ふらつき (大きなポリープからの微量な出血)
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胃の不快感・重だるさ (胃の出口を塞いでいる場合)
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黒い便 (活動性の出血がある場合)
⚠️ 重要
急激な体重減少や激しい胃痛を伴う場合は、ポリープではなく進行した胃癌や潰瘍の可能性があります。速やかに医療機関を受診してください。
🔍 種類別の原因と特徴
ポリープの種類によって、発生する「土壌」や原因が全く異なります。
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🟢 胃底腺(いていせん)ポリープ
- 特徴 胃の上部に多発しやすい、数mm程度の小さなポリープです。周囲と同じ色調(同色調〜退色調)で表面は滑らかです。
- 背景 ピロリ菌のいない「綺麗な胃」に発生するのが一般的です。
- 原因 体質・散発性のほか、胃薬(PPI)の長期服用により増大・多発することがあります。
- リスク 通常は癌化しません。家族性大腸腺腫症(FAP)を伴う場合は専門的な管理が必要です。
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🟡 過形成性(かけいせいせい)ポリープ
- 特徴 「いちご状」とも表現される、赤みの強いポリープです。
- 背景 ピロリ菌感染による慢性胃炎を背景に、炎症への過剰な再生反応として発生します。
- リスク 大きくなると1.5〜4.5%の頻度でがん化。出血して貧血の原因になることも。
- 治療 ピロリ菌除菌で約80%が縮小・消失。除菌が第一選択です。
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🔴 胃腺腫(いせんしゅ)
- 特徴 高齢者に多く、白っぽい(退色調)平らな盛り上がりとして見つかります。
- 背景 ピロリ菌による高度な萎縮(腸上皮化生)を伴う粘膜に発生します。
- リスク 「前がん病変」であり最も注意が必要。2cm超は切除が強く推奨されます。
⚠️ がん化のリスクとサイン
種類によってリスクの「濃淡」がはっきりしています。
| 種類 | がん化リスク | 注意が必要なサイン |
|---|---|---|
| 胃底腺ポリープ | 🟢 ほぼなし | 表面に不整な凹凸がある場合 |
| 過形成性ポリープ | 🟡 1.5〜4.5% | 2cm以上、増大傾向、表面のびらん |
| 胃腺腫 | 🔴 高い(10〜40%) | 赤みが強い、凹み(陥凹)がある |
🏥 診療の流れ
検診結果やピロリ菌の経験、服用中のお薬を詳しく伺います。
ご希望の方には鎮静剤を使用し、ウトウトと眠っているような楽な状態で検査を行います。特殊な光(NBI)で血管模様を強調し、その場で「精密生検が必要か」を的確に判断します。
「定期的な観察」「ピロリ菌除菌」「お薬の調整」「内視鏡切除」から、最適な方針を決定します。
💊 治療法
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🏠 経過観察・薬剤調整
良性のものは年1回程度の検査で様子を見ます。胃薬(PPI)が原因の場合は、お薬を調整します。
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🦠 ピロリ菌除菌治療
過形成性ポリープの多くは、除菌だけで小さくなったり消えたりします。
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🏥 内視鏡的切除
がんのリスクがある「腺腫」や、2cm以上の大きなポリープは、内視鏡で安全に切除します。
📝 まとめ
胃ポリープは種類によって対応が大きく異なります。ほとんどは良性で心配いりませんが、一部には定期的な観察や治療が必要なものもあります。
当院では、日本消化器内視鏡学会専門医が最新の内視鏡システムを用いて、検査・診断を行い、最適な治療方針をご提案いたします。
検診で「ポリープがある」と言われた方、以前ポリープを指摘されたことがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
❓ よくあるご質問
ポリープの経過観察には「胃カメラ」を強くお勧めします。バリウム検査は影絵で形を見るのみですが、胃カメラは直接色や質感を確認でき、その場で組織を採れるメリットがあります。
一般的には1年〜2年に1回が目安です。過形成性ポリープやピロリ菌感染歴がある方は、胃全体のメンテナンスとして「年1回」の胃カメラを受けるのが最も安心です。
✍️ この記事を書いた人
(ふるはた つかさ)