大腸ポリープの入院治療の解説
大腸ポリープ入院治療
安心の入院体制で大きなポリープも安全に切除
「検診でポリープが見つかった」「大きなポリープだから入院が必要と言われた」…そんな不安をお持ちの方も、当院の入院治療なら安心です。
大腸ポリープは通常、日帰り手術も可能ですが、サイズが大きい場合や、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は、切除後の出血リスクが高まります。当院では、内視鏡専門医が安全を最優先に治療を行い、万が一の事態にも24時間体制で対応できるよう、入院での治療環境を整えています。患者様お一人おひとりの病変や背景に合わせた最適な治療をご提案いたします。
- 入院治療
- 専門医
- 実績3万件
- 保険適用
🦠 大腸ポリープとは?
大腸の粘膜表面にできる「いぼ」のような隆起性病変の総称で、大きく「腫瘍性」と「非腫瘍性」に分類されます。
治療が必要な「腫瘍性」には、最も一般的で将来がん化する可能性がある「腺腫(アデノーマ)」や、一部がん化リスクがある「鋸歯状病変」、既に進行している「がん」、粘膜下にできる「神経内分泌腫瘍」などが含まれ、原則として切除が推奨されます。
一方、経過観察でよい「非腫瘍性」には、5mm以下の良性病変である「過形成性ポリープ」や炎症の痕である「炎症性ポリープ」、脂肪の塊である「脂肪腫」などがあり、これらはがん化リスクが低いため、基本的には切除の必要はありません。
📋 ポリープの種類と分類
大腸ポリープは、大きく「治療が必要なタイプ(腫瘍性)」と「経過観察でよいタイプ(非腫瘍性)」の2つに分類されます。
⚠️ 治療が必要なタイプ
将来がん化する可能性があるもの、あるいは既にがんとなっている病変です。原則として切除などの治療が推奨されます。
🔴 腺腫(アデノーマ)
大腸ポリープの大部分を占める、最も一般的な「前がん病変」です。良性ですが、放置すると大きくなり、がんへ進行する可能性があります。
🔺 鋸歯状(きょしじょう)病変
顕微鏡で見るとギザギザした構造を持つタイプです。従来は良性とされてきましたが、一部はがん化するリスクがあることが分かってきました。
🎗️ がん
腺腫が進行したもの、または正常な粘膜から直接発生したがんです。
🔬 神経内分泌腫瘍
粘膜の下(粘膜下層など)にできる腫瘍です。見た目は滑らかですが、転移や悪性化のリスクがあるため、正確な診断と治療が必要です。
✅ 経過観察でよいタイプ
がん化のリスクは低く、基本的には切除の必要がないものです。
🟢 過形成性ポリープ
最も多く見られる良性のポリープです。5mm以下の小さなものが多く、直腸やS状結腸によくできます。基本的に治療の必要はありません。
🩹 炎症性ポリープ
腸炎などの炎症が治った後にできる「傷跡」のようなものです。
⚪ 脂肪腫
粘膜の下にできる脂肪のかたまりなどです。悪性化の心配はほとんどなく、通常は経過観察となります。
✂️ ポリープ切除について
大腸カメラでポリープが見つかった場合、サイズが10mm以下であれば、その場で切除が可能です。10mm以上の大きさの場合は、入院での治療をすすめています。ポリープのサイズや特徴に合わせて、以下の3つの方法を使い分けます。
🔵 CSP(コールドスネアポリペクトミー)
電気を流さずに、金属の輪(スネア)でポリープを締め付けて切除する方法です。熱を加えないため、術後の炎症や遅発性の出血リスクが低く、安全性が高いのが特徴です。主に10mm未満の小さなポリープに対して行われます。
🟡 EMR(内視鏡的粘膜切除術)
ポリープの下の層に生理食塩水などを注入して病変を浮き上がらせ、金属の輪(スネア)をかけて高周波電流(電気)で焼き切る方法です。10〜20mm程度の中等度のポリープや、平坦な病変に対して行われます。
🔴 ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
専用の電気メスを使い、病変の周囲と下層を少しずつ剥ぎ取っていく高度な技術を要する方法です。20mmを超える大きな病変や、早期がんが疑われる病変を一括で切除できます。出血などのリスク管理も必要なため、原則として入院が必要です。
⚠️ 治療に伴う合併症について
🩸 後出血(術後出血)
ポリープを切除した傷口から出血することです。治療直後から1週間以内(特に2〜3日以内)に起こることが多いですが、稀に2週間後まで起こることもあります。少量の出血なら安静のみで止まることもありますが、大量に出血した場合は再度内視鏡を入れて止血処置を行います。
🕳️ 穿孔(せんこう)
大腸の壁は厚さ2〜3mmと非常に薄いため、切除時の熱や処置の影響で穴が開いてしまうことがあります。すぐに内視鏡用のクリップで穴を閉じることができれば、絶食と点滴(抗生物質)で治癒することもあります。しかし、重篤な場合は緊急手術が必要になることもあります。
👨⚕️ 検査医のご紹介
質の高い内視鏡検査を提供します
古畑 司
(ふるはた つかさ)
内視鏡専門医として、「身体にやさしい内視鏡検査」と「的確な診断・治療」に尽力しています。患者さんお一人おひとりに寄り添い、安心して検査や治療を受けていただけるよう、最新の知見と技術を積極的に取り入れ、質の高い内視鏡診療を提供します。
📋 経歴
- 2010年4月 虎の門病院
- 2018年4月 古畑病院
🎓 保有する資格
古畑 悦子
(ふるはた えつこ)
患者さんが安心して検査を受けられるよう、女性ならではのきめ細やかな配慮とコミュニケーションを大切にしております。初めての方や検査に抵抗がある方も、お気軽にご相談ください。皆さんの健康をしっかり支えられるよう、真摯に取り組んでまいります。
🎓 保有する資格
🏥 診療の流れ
大腸検査の結果を確認し、ポリープの大きさや数、服用中のお薬(抗血栓薬など)の状況を確認して、入院日程を決定します。
入院当日(または前日)に下剤を服用し、腸の中をきれいにします。看護師が体調管理を行いながら進めますので安心です。
希望者は、鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査・治療を行います。専門医がポリープの形状に合わせた最適な手技で切除します。
切除後は院内で安静にし、出血や腹痛がないかを確認します。問題がなければ翌日(または翌々日)に退院となります。
退院から約2週間後に、切除したポリープの詳しい検査結果(病理結果)が出ます。再度外来を受診していただき、医師より最終的な診断結果をご説明します。
📅 治療スケジュール
🏥 入院日
- 午後:15時頃入院
- 夕食:消化の良い検査食をお召し上がりいただきます
- 夜:翌日の検査・治療に備え、下剤(ピコスルファート)を内服します
🔬 内視鏡治療日
- 朝:6時頃 腸管洗浄剤を内服し、腸の中をきれいにします
- 午後:内視鏡室へ移動します。時間は前後します
- 治療後:病室へ戻り、ベッド上で安静にしていただきます
- 夕方:医師の許可が出たら、水分摂取や食事を開始します。術後の状態(腹痛、出血、発熱の有無)を慎重に観察します
🚶 退院
- 午前:出血や腹痛、発熱などの異常がなければ、退院となります
⚠️ 治療後の注意点
⚠️ ポリープ切除後にすぐ連絡すべき症状
以下の症状が現れた場合は、合併症(出血や穿孔)の可能性があります。めまいや冷や汗などを伴う場合も危険です。時間外・夜間であっても、直ちに当院までご連絡ください。
- 持続する強い腹痛
- 血便(真っ赤な血、黒い便)
- 発熱(38度以上)
📋 退院後の生活について
治療後の腸は、切除した部分が「傷」になっている状態で、完治するのに1〜2ヶ月程度かかります。合併症を防ぐため、退院後約1〜2週間は以下の点にご注意ください。
🍽️ 注意事項
- 食事:消化の良いものを選び、アルコール、香辛料などの刺激物は避けてください
- 運動:腹圧のかかる激しい運動、重いものを持つ作業は控えてください
- 入浴:長湯を避け、シャワー浴または短時間の入浴にしてください
- 移動:長距離の運転や旅行は、万が一の場合に備えて避けてください
🔬 早期発見のために
大腸ポリープと診断されると不安になる方も多いですが、早期に切除することで大腸がんを予防できます。
当院では内視鏡専門医が検査から治療まで一貫して担当し、入院設備も完備しております。大きなポリープや複数のポリープがある方も、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
ご不明な点やご心配なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。池尻大橋駅徒歩3分、渋谷から一駅。スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。
❓ よくあるご質問
📋 入院・費用について
多くの場合、1泊2日から2泊3日です。大きな病変をESDで切除した場合などは、7〜10日程度かかることもあります。
ポリープの数や切除方法、入院日数によりますが、3割負担の方で約4万〜10万円前後が目安です。
はい、ご用意しております(別途差額ベッド代がかかります)。ご希望の場合は予約時にお申し出ください。
💊 薬・検査について
自己判断での中止や継続は大変危険です。お薬の種類によって対応が異なりますので、事前診察の際に必ずお薬手帳をご提示ください。
医師が内容を確認し、「いつから休薬するか(または飲み続けてよいか)」を具体的に指示します。
痛みが心配な方には、鎮静剤を使用することも可能です。眠っているような状態で検査・治療を行うことで、苦痛を軽減します。
🛡️ 治療後・生活について
デスクワークであれば翌日から可能ですが、体に負担のかかる重労働は1週間程度控えてください。
退院後1週間は、長湯を避けシャワー程度にしてください。食事は刺激物、脂っこいもの、アルコールを控えてください。
⚠️ リスク・合併症
主に「出血」と「穿孔(腸に穴が開く)」です。入院治療ではこれらの徴候を早期に発見し、速やかに対処できる体制をとっています。
切除したポリープは全て病理検査(顕微鏡の検査)を行います。結果は約2週間後に外来でご説明します。
一部にがん細胞が含まれている場合もありますが、早期であれば内視鏡切除で完治します。